情報発信・啓発事業
刊行物
季刊「中国創研」
都市圏の経済分析と地域間連携施策の形成
- NO
- No.90
- 刊行年月
- 2020年3月
- 頒価
- 1,320円(税込)
- 在庫
- あり
【概要】
中国地域は、中山間地域が広がり、中小規模の都市が分散する。人口減少、少子・高齢化が進行する中で、中国地域が経済・生活の両面で自立的・持続的な発展を目指していくためには、人口・経済が一定以上の規模を持ち、必要とされる都市機能を自ら供給できるよう、市町村が強固に連携した「都市圏」を形成していくことが一つの方向である。
効果的な都市圏形成のためには、圏域の経済構造や圏域内地域間の経済的な相互依存関係を定量的に把握し、それらをエビデンスとして、地域間の役割分担と連携施策の強化、それに資する交通基盤等の整備に取り組むことが有用である。こうした考えのもと、本稿では、中国地域において先進的に都市圏形成を推進している中海・宍道湖・大山圏域を対象に、都市圏形成の「見える化(経済量による定量化)」に取り組んだ。
今後、同様な分析が積み重ねられることにより、産業連関表を利用した地域経済分析が、地域の政策形成に真に貢献する取り組みへとレベルアップしていくことを期待したい。【柴田】
【目次】
- 1. はじめに
- 2. 経済からみた圏域の特性
- 3. 圏域の経済特性を形づくる産業の役割
- 4. 地域経済の持続性強化
- 5. 都市圏形成による地域経済の方向性