情報発信・啓発事業
刊行物
「中国地域白書」
中国地域白書2019 現場データ発ビジネスデジタルイノベーション
- NO
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- 刊行年月
- 2019年7月
- 頒価
- 1,980円(税込)
- 在庫
- なし
【概要】
平成の到来とともにわが国の社会・産業が大きな転換期を迎えた1990年代は、バブル崩壊後の低成長とグローバル経済化の進展によって特徴付けられますが、この時代は、パソコンとインターネットの普及により本格的な情報社会を迎えた時代でもあります。これ以降の社会・産業の変革は、蒸気機関による第一次、電力による第二次に続く、ITによる第三次の産業革命に位置付けられています。そして、平成から令和へと時代が変わる節目を迎えた現在、IoT(モノのインターネット)、BD(ビッグデータ)、AI(人工知能)等に代表される新たなデジタル技術が社会・産業に変革をもたらす第四次産業革命の波が到来しています。
あらゆるものがネットワークにつながる第四次産業革命のもとでの新たなデジタル技術を活用した暮らしやビジネスの変革は、デジタルイノベーションとも称されます。本白書では、デジタルデータ・技術の東京一極集中や巨大IT企業による寡占化が進む中、第四次産業革命の機会を捉えて地域経済の強化につなげていくためには、ローカル企業が地元のサプライヤー企業や大学・試験研究機関等とのコラボレーションのもと、設備稼働状況や売上伝票等の現場発のデータを活用して効率化・省力化や新たな価値創出を実現することにより、相乗的に競争力を高めていくことが必要である点を強調しています。この点こそが、第三次産業革命と第四次産業革命の決定的かつ本質的な相違点であると認識しており、東京一極集中の加速や海外巨大IT企業による寡占化とは対極をなす、地域発の視点に立ったもう一つの見方として主張したいと考えています。
このような問題意識のもと、本白書では、デジタルイノベーションの概念整理を行い、国内外・地域におけるデジタルイノベーションの動向を概観するとともに、デジタル技術のユーザー企業、サプライヤー企業および大学・試験研究機関等を中心とする中国地域におけるデジタルイノベーションの状況について調査・分析を行いました。その上で、中国地域において現場データ発ビジネスデジタルイノベーションを創出していくための方策を考察いたしました。
『中国地域白書2019 現場データ発ビジネスデジタルイノベーション』概要
【目次】
- 第1章 デジタルイノベーションの意義・概念
- 第1節 地域におけるデジタルイノベーションの意義
- 第2節 デジタルイノベーションの定義と主な関連技術等
- 第3節 デジタルイノベーションのプロセス
- 第4節 デジタルイノベーションの具体例
- 第2章 デジタルイノベーションの政策動向
- 第1節 世界各国の政策動向
- 第2節 中国地域を中心とする自治体の政策動向
- 第3章 中国地域におけるデジタルイノベーションの取り組み
- 第1節 ユーザー企業の取り組みとニーズ・課題
- 第2節 大学・試験研究機関等の取り組み
- 第3節 サプライヤー企業の取り組み
- 第4章 現場データ発ビジネスデジタルイノベーションの創出
- 第1節 現場データ発ビジネスデジタルイノベーションに向けて
- 第2節 中国地域企業のデジタルイノベーションの促進・支援方策