情報発信・啓発事業
刊行物
季刊「中国創研」
研究員論考集

- NO
- No.109
- 刊行年月
- 2026年8月
- 頒価
- 1,320円(税込)
- 在庫
- あり
【概要】
当研究センターでは、『季刊 中国創研』において、研究員の研究成果の発表と情報発信を目的とした特集「研究員論考集」を企画・掲載しています。今号では、調査・研究部に所属する研究員による4本の論考を収録しました。いずれも、各研究員が専門的に取り組んできたテーマについて、これまでの調査・研究を踏まえて取りまとめた成果です。
1本目は、経済・社会システムグループ・研究員の田中啓介による「中国地域の訪日外国人旅行者のレンタカー利用動向」です。この論考では、中国地域における訪日外国人旅行者のレンタカー利用動向をインターチェンジ乗降データから分析し、山陽・山陰を含む地域内の周遊実態や市場別の違いを明らかにするとともに、観光消費の拡大に向けた誘客・情報発信施策や、安全・安心に利用できる環境整備の重要性を示しています。
2本目は、調査企画グループ・研究員の河野彰德による「中国地域出身女性のUターン促進に向けたターゲット別アプローチの検討―『キャリア重視層』と『生活基盤重視層』の二極化ニーズに着目して―」です。この論考では、中国地域出身女性のUターンを阻む要因を「キャリア重視層」と「生活基盤重視層」に分けて分析し、各層のニーズに応じた仕事や働き方、生活基盤、情報発信等のあり方を提言しています。
3本目および4本目は、地域づくりグループ・主事の中島かをりによる「日本農業の構造変化と中国地域の特徴―2025年農林業センサスを用いて―」と、同グループ・副主事の中島正人による「農林業センサス指標間の相関関係からみた日本農業の構造変化」です。二つの論考はいずれも農林水産省の『農林業センサス』を活用しており、前者は2025年農林業センサスの確報値から日本農業の構造変化と中国地域の特徴を整理し、後者は組織・経営、労働力、耕地、効率化に関する指標の相関分析から、その変化の背景を考察しています。二つの論考を通じて、農業経営体、基幹的農業従事者、所有耕地が減少する一方、農地や生産活動が存続する経営体に集約され、法人化や大規模化を伴う「縮小下の構造再編」が進んでいることを示しています。
「研究員論考集」は、研究員がそれぞれの専門性を生かし、主体的かつ多角的な視点から中国地域の現状と課題を捉えることを狙いとしています。「訪日外国人旅行者の移動・周遊」「女性のUターン」「農業の構造変化」を取り上げた今号が、中国地域の産業振興や地域活性化を考える上での一助となれば幸いです。
【目次】
- 中国地域の訪日外国人旅行者のレンタカー利用動向
- 田中啓介
中国創研 調査・研究部 経済・社会システムグループ 研究員 - 中国地域出身女性のUターン促進に向けたターゲット別アプローチの検討
―「キャリア重視層」と「生活基盤重視層」の二極化ニーズに着目して― - 河野彰德
中国創研 調査・研究部 調査企画グループ 研究員 - 日本農業の構造変化と中国地域の特徴 ―2025年農林業センサスを用いて―
- 中島かをり
中国創研 調査・研究部 地域づくりグループ 主事 - 農林業センサス指標間の相関関係からみた日本農業の構造変化
- 中島正人
中国創研 調査・研究部 地域づくりグループ 副主事
