研究開発・事業化支援事業

国の研究開発支援事業

2021年度実績

戦略的基盤技術高度化支援事業

  テーマ名 事業の概要 活動成果 実施期間
主たる研究開発
実施機関
1 マイルドプラズマ処理と精密ラミネートによるフッ素樹脂と銅箔を直接接合する低損失基板製造技術の開発 車載用ミリ波レーダーや、5G/6G世代の通信機器のアンテナ部品用基板材料として、高性能で安価な低損失フッ素樹脂基板が望まれている。
本研究では、基板を構成する難接合性のフッ素樹脂と銅箔に対し、マイルドプラズマ処理+ラミネート法によりフッ素樹脂/銅箔表面を平滑な状態に保ったまま両者の直接接合を行うことで、高性能で安価、また量産的に低損失基板を製造する技術を開発する。
  1. マイルドプラズマ処理による低損失基板を作成するための、ロールラミネート装置の試作を行った。
  2. 試作した低損失基板を用いて、アンテナ部品等を試作し、適用性を評価した。
2019~2021年度
  • エステック(株)
2 深部加熱が可能で抜群の省エネルギー化を実現する革新的な磁気加熱式によるアルミ押出加工用アルミビレット加熱装置の実用化開発 アルミ押出加工用アルミビレット加熱装置は、高周波誘導加熱式が一般的であるが、この方法はエネルギー効率及び生産性が悪く、アルミ押出加工品の高コストの要因になっている。
そこで、超電導コイルを用いた直流強磁場中でアルミビレットを低速回転させることにより高周波誘導加熱式と比較し高効率、高速及び均一加熱を実現する磁気加熱式加熱装置を開発することで、アルミ押出加工品の生産性を大幅に向上し、低コスト化を目指す。
  1. 昨年度までに製作した高温超電導コイル/高温断熱容器/アルミビレットチャック機構等を組み合わせて、全体システムとして製作し、その性能を検証した。
2019~2021年度
  • テラル(株)
3 光を自在に操る「高出力光用 空間偏光・位相変調器」量産のためのミニマルファブの構築 光を用いた計測や光加工の世界では装置の性能向上のために「光の偏光」が利用される。「光の偏光や位相」を自在に操るデバイスとして「高出力光用 空間偏光・位相変調器」(PMC)を開発しているが、市場ニーズはあるが製造数に限りがあり、量産プロセスの確立が急務である。
そこでPMC特有のプロセスとなる装置を新規開発し、多品種少量生産に適した「ミニマルファブ」を構築する。さらに主要分野での適用性を検証する。
  1. 「空間偏光・位相変調器」の量産に必要な装置について、昨年度の成果をもとに、装置の自動化等の改良を行った。
  2. ユーザーと協力して、各産業分野向けの「空間偏光・位相変調器」を試作・評価を推し進めた。
2020~2022年度
  • オオアサ電子(株)
4 光学センサによる近接計測性能と画角再現性を有したインフラ点検UAVの開発 ダム等大型インフラ点検の高効率化に不可⽋なドローン(UAV)による近接撮影では、旧検査位置への正確で敏速な現場誘導と高精度の画角再現性が必要である。
本研究開発では、画像(2次元)から動き(3次元)を推定するオプテイカルフロー法を高速演算処理法と組み合わせることで、UAV搭載カメラ画像の旧検査画像からの動きベクトルを検出し、構造物への自律的な接近と高精度の画角再現性が可能な新規UAVを開発する。
  1. インフラ点検UAVの試作機を改良し、近接計測性能の評価を行った。
  2. 光学センサを用いて、GNSS環境⇔非GNSS環境下をシームレスに飛行できる機能の試作・評価を行った。
2020~2022年度
  • (株)計測リサーチコンサルタント

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