情報発信・啓発事業
刊行物
季刊「中国創研」
研究員論考集

- NO
- No.85
- 刊行年月
- 2018年12月
- 頒価
- 1,320円(税込)
- 在庫
- あり
【概要】
今号は、「季刊中国創研」となって初めての研究員論考集としました。研究員論考集は、当センター研究員の研究発表・情報発信の場としての本誌の役割を深めることを目的として始めたものですが、前誌から数えて4回目の研究員論考集となる今号には、5人の研究員による論考を集めています。
最初に、厳しい経営環境に置かれることが多い地方鉄道路線の中で、新駅設置を実現した事例として山陽本線の寺家駅を取り上げ、その実現に至る経緯・背景を明らかにしています。続く2本では、高梁川流域圏で開催されている倉敷三斎市(朝市)を事例に、産業連関分析の手法を用いて経済波及効果の定量的な分析を行うとともに、来場者アンケートのデータをもとに非経済的効果(地域への愛着心の高まり)についても定量的に検証しています。次の論考では、中国地方を特徴付ける産業の一つである造船業について、明治期以降の約150年にわたる発展の歴史を取りまとめています。最後は、高次都市機能について、全国市町村別の産業別従業者数データから、中国地方を中心とする地域的な立地・集積の状況を分析したものです。
研究員論考集は、研究員それぞれの専門性・主体性を尊重することで、さまざまな視点から中国地方の姿を捉えることを狙いとしています。新駅設置、朝市開催、造船業や高次都市機能を取り上げた今号が、多少なりとも中国地方の産業振興や地域活性化の参考となれば幸いです。【本郷】
【目次】
- 新駅設置と地域の役割 -山陽本線
寺家 駅開設と地域の請願活動- - 秋田紀之
中国創研 調査・研究部 みらい創造グループ 主任研究員 - 自治体事業が地域にもたらす経済効果の評価 -高梁川流域「倉敷三斎市」の事例紹介-
- 濱永健太郎
中国創研 調査・研究部 経済・社会システムグループ 研究員 - 地産地消の非経済効果の測定 -高梁川流域「倉敷三斎市」の取り組み-
- 柴田浩喜
中国創研 調査・研究部 経済・社会システムグループ長、主席研究員 - 中国地域における造船業の発展
- 広実 孝
中国創研 調査・研究部 経済・社会システムグループ 主任研究員 - 高次都市機能の立地・集積状況
- 本郷 満
中国創研 調査・研究部 みらい創造グループ長、主席研究員