情報発信・啓発事業
刊行物
季刊「中国総研」
中国地域のインバウンド観光

- NO
- No.79
- 刊行年月
- 2017年6月
- 頒価
- 1,320円(税込)
- 在庫
- あり
【概要】
政府は『観光先進国』への新たな国づくりに向けて、2016年3月に『明日の日本を支える観光ビジョン構想会議』(議長:内閣総理大臣)において、新たな観光ビジョンを策定しました。「観光は、真に我が国の成長戦略と地方創生の大きな柱である」との認識の下、訪日外国人旅行者数を2020年までに4,000万人(2016年:約2,400万人)とする目標を掲げるなど、国を挙げて観光振興を図ることとしています。
本号では、中国地域のインバウンド(訪日外国人)観光の現状を踏まえ、外国人観光客が地域に及ぼす効果や影響、外国人観光客誘致に向けたニーズ把握等、中国地域の各地域においてインバウンド観光に取り組むヒントとなる論考を集めました。
本号は、大きく3つのパートから成ります。最初はシンクタンクによる現状分析であり、吉原論文で中国地方を訪れる外国人観光客の動向について概説した上で、北村論文において岡山県を例に挙げて観光統計の読み方を論じていただきました。第2のパートは、行政及び広域観光推進組織による現状を踏まえた具体的な施策展開について、山口県と山陰地域を例に挙げて論じていただきました。山陰地域では、山陰インバウンド機構という広域連携DMOの設立により新たなインバウンド振興の動きが見られており、福井代表理事に筆をとっていただきました。第3のパートは学識経験者からの寄稿であり、後藤論文では平成の大合併後の地域特性を活かすブランド戦略としてインバウンド戦略を論じていただき、最後に和田論文において、インバウンド振興に不可欠な観光人材育成の手法について事例を交えて紹介いただきました。
中国地域のインバウンド観光について、シンクタンク、行政・DMO、学識経験者、それぞれの立場から、現状、方策、人材育成等の多様な視点で論じていただいており、中国地域のインバウンド観光振興に向けたヒントとなるのではと思います。【吉原】
【目次】
- 中国地域を訪れた外国人観光客の動向
- 公益社団法人中国地方総合研究センター 地域づくりユニットリーダー、主席研究員 吉原俊朗
- 最近の岡山県における観光動向-重要度を増す観光統計の整備と利活用-
- 一般財団法人岡山経済研究所 主任研究員 北村哲彦
- 山口県におけるインバウンドの状況と取り組み
- 山口県観光スポーツ文化部 インバウンド推進室
- 山陰における新たなインバウンド振興の動き
- 山陰インバウンド機構 代表理事 福井善朗
- 平成大合併後のインバウンド推進
- NPO法人NGOひろしま 理事、事務局長 後藤昇
- インバウンド観光にかかる人材育成-大学生観光まちづくりコンテストへの挑戦を通じて-
- 県立広島大学経営情報学部 教授 和田崇