情報発信・啓発事業

刊行物

季刊「中国総研」

災害とまちづくり

NO
No.72
刊行年月
2015年9月
頒価
1,200円(税別)
在庫
あり

【概要】

あのすさまじい8.20広島土砂災害から1年が経過しました。災害は忘れた頃にやってくる、なんとなく平穏な生活に慣れ、災害の危険性を忘れた頃に突然襲ってくるのが災害です。現在も復興に向けた取り組みが進められています。改めて、災害の記憶を風化させてはならないとともに、安全・安心のための不断の取り組みが必要であることを強く感じています。

 中国地方は、比較的、安全な地域とされていますが、実は、どの地域もさまざまな災害リスクの上にあります。過去にも、さまざまな地域で、豪雪、土砂、津波、地震、高潮、台風等による災害が発生しています。少し長い目で見た時、印象的な災害として、昭和38年豪雪、昭和47年豪雨水害が思い起こされます。当時、国内は高度経済成長時で都市部に人口が集中する時期で、内陸部の中山間地域で発生したこともあり、挙家離村が進み過疎化が進んだ地域や、集落が孤立した経験を踏まえてその後の集落対策を活発化させた集落もありました。災害が発生することはやむを得ないこととして、発災後の避難や減災の取り組み、その後の復興、地域振興、まちづくりの経験が蓄積されてきています。

 上記の点から、今回のテーマは、「災害とまちづくり」としました。考えていきたい視点として3つです。
 第1に、地域や立場ごとにどのような特徴や課題があるのでしょうか。災害を取り巻く、行政、住民、支援組織などさまざまな地域や立場で論じることで、多様な視点からの成果と教訓を探りたいと考えています。

 第2に、災害を契機として地域はどのようにまちづくりを進めてきたのでしょうか。その後のまちづくりから我々は何を学べばいいのかを、改めて考えてみたいと思います。最近20年間の災害発生はこれまでとは時代背景が異なり、高齢化、人口減少が進展する中での発生が特徴となっています。

 第3に、災害後の復興に向けた取り組みはどうあるべきなのでしょうか。中国地方においても過去20年程度でさまざまな災害が発生しています。中長期的な災害復興対応の動きについて、現段階として多少の総括をしていきたいと考えています。

 以上、本季刊誌で、過去の災害の総括や今後が俯瞰できるとは考えていませんが、今回の特集が、中国地方の災害復興のまちづくりを考えていただく一助となれば幸いです。【宮本】

【目次】

平成26年8月20日豪雨災害からの復興-復興まちづくりビジョン-
広島市都市整備局都市整備調整課 復興まちづくり担当課長 佐々木尚行
8.20広島土砂災害から見えてくる都市政策転換の構図
福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 特任研究員 県立広島大学 名誉教授 間野博
広島市土砂災害のボランティア活動による復興プロセスからみえる課題
特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター 専務理事・センター長 中村隆行
長期的視点からみた広島土砂災害の要因考察と、災害を契機とした新たなまちづくり
合同会社地域活生研究所 代表 米山俊哉
中国地方総合研究センター 地域づくりユニットグループリーダー 主席研究員 宮本茂
安心・安全を前面に出した地方創生戦略の展開-岡山県などを事例として-
合同会社地域活生研究所 大阪代表 熊本晴彦
芸予地震の復興から見る呉の斜面市街地
呉市役所都市部 副部長 濱井義樹
平成22年ゲリラ豪雨災害を振り返って
庄原市 危機管理課長 武田敏昭
震災乗り越え住民主役のまちづくりが進む
鳥取県日野町 日野町史編さん室長 妹尾秀博
今後の防災対策の課題「大規模災害への備え」
国土交通省中国地方整備局企画部防災課

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