情報発信・啓発事業

刊行物

季刊「中国総研」

人々の「心」をつかむ地域活性化策

NO
No.70
刊行年月
2015年3月
頒価
1,200円(税別)
在庫
あり

【概要】

わが国では、観光立国推進基本法(2006年12月)の制定以降、国・地域の両方で観光振興が強力に推進されるようになりました。そして、2014年11月に地方創生関連2法案が成立し、観光に代表される交流に加え、地方への移住、そして定住へと取り組みの焦点が移りつつあるように思われます。

 交流・移住はどちらも地域外から人を呼び込むことですから、人々の価値観やニーズに基づくマーケティングの視点が有効です。旅行中や移住を決める際は、受け入れ側地域の観光事業者や地域住民が持つ価値観・意識との相互触発やすり合わせが、観光客の満足度、あるいは移住者が定住者になるかどうかに大きく影響すると考えられます。また、地域で開発された商品は「交流の飛び道具」といわれることがありますが、地域のものづくりは、人々の価値観・感性に訴え、地域への関心を喚起する役割を担っていると考えることもできます。一方、近年は、人々の心の分析が、心理学のみならず、医療・福祉、経済・経営等の多方面で大きな進展をみせています。こうした問題意識から、価値観、感性、情緒等を「心」と表現して、第70号の特集テーマを「人々の『心』をつかむ地域活性化策」としました。

 今号の執筆は、当研究センターの研究員です。特集テーマに沿った論考を4本、テーマ外の寄稿1本を掲載しています。「大都市圏住民の農山村地域への移住意識とセグメンテーションに関する分析」は、国・自治体の地方創生の取り組みに関連して、大都市圏住民の農山村地域への移住意識についてライフスタイルや価値観を基に統計的分析を行っています。「観光振興における『おもてなし』の概念整理」は、観光客・受け入れ側地域の「意識・思い」を1つの軸にとった観光振興策の考え方を提案しています。「消費者・最終ユーザーの感性を意識したものづくり手法の考察」では、中小企業が感性価値の高いものづくりを実践するための評価手法について論じています。「鉄道廃線跡の利用と地域振興」は、各地の鉄道遺産が本来の役割を終えた後も、人々の心をつかみ地域に観光客を呼び込んでいる様子を紹介しました。

 最後の「屋上緑化とレインガーデンを活用した先進的都市緑化戦略の策定に関する研究」は今号のテーマ外論考です。都市緑化は当研究センター研究員の専門分野の1つであり、地方都市においても進展が期待される都市緑化について内外の先行文献をリサーチしたサーベイ論文となっています。【柴田】

【目次】

大都市圏住民の農山村地域への移住意識とセグメンテーションに関する分析-真庭市移住定住推進アクションプラン策定に係る移住意識調査の結果から-
公益社団法人中国地方総合研究センター 情報開発部長・主任研究員 柴田浩喜
観光振興における「おもてなし」の概念整理-『観光地ひろしま!おもてなしアワード2013』を例として-
公益社団法人中国地方総合研究センター 地域計画研究部 主任研究員 吉原俊朗
消費者・最終ユーザーの感性を意識したものづくり手法の考察理-中小企業における感性評価の取り組みに向けて-
公益社団法人中国地方総合研究センター 地域計画研究部 主任研究員 渡里司
鉄道廃線跡の利用と地域振興
公益社団法人中国地方総合研究センター 地域計画研究部次長・主任研究員 秋田紀之
[論文]屋上緑化とレインガーデンを活用した先進的都市緑化戦略の策定に関する研究
公益社団法人中国地方総合研究センター 地域計画研究部 研究員 石松一仁
国立大学法人九州工業大学大学院 工学研究院建設社会工学研究系 准教授 伊東啓太郎
国立大学法人九州工業大学大学院 工学研究院電気電子工学研究系 教授 三谷康範

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